Someday

いつか・・・毎日のように考えている。
あなたに自分の全てを伝えることができたならと。


何年になるだろう。
あなたと出会った瞬間から、この気持ちは生まれた。

級友と取っ組み合いのケンカをして、傷だらけで帰ってきた私たちを優しく出迎えてくれた。
凍えるくらいに寒い日には家へ招いて、お手製のホットチョコレートをご馳走してくれた。


晴れた暖かな日には三人で野原へ出かけたこともあった。
陽射しがあなたの髪にこぼれ落ちて、空の青さが瞳に溶け込んで。

あなたの表情、仕草、声の一つ一つが光を纏って輝きを放ち、私は息をすることさえ忘れて見取れてしまう。



――いつか・・・・・・・




あなたのその真白な手を取ることができたら。
いつか。
あなたの頬に口付けを許されるなら。


あなたに、この想いを告げる日が訪れるのなら――




私はどうなろうと構わない。私の何を犠牲にしても厭わない。
あなたさえ居てくれれば何も望まないし、求めない。
ただひたすら。一途に。
「愚か」と嘲笑われようとも。
あなただけを愛せるのなら―。



いつ、私に死が与えられても。
喜んで賜ろう。


私の命を賭して。あなたのために・・・。











この愛を捧げよう。


キルヒアイスは本当に一途ですよね。ラインハルトは皆無ですが彼だってそんなに経験ありませんよね。
一つの恋の大きさを知らしめてます。
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